今回の記事ではこんな悩みに答えます。
✔︎この記事を書いてる人
この記事を書くボクはバイク歴5年、バイク屋で勤務。
まだまだ勉強中ですが、有益な情報を発信できたらなと思っています。
クラシックバイク(特に外車)が好み。
さて、中古バイクの買い方ですが、これがまぁ、、
難しい。
ぱっと見で綺麗な車体でも、中身はボロボロ。。
そんなことはよくある話です。
ただ、いくつかのポイントをしっかり見極めれば、よほど悪い車体に当たることはありません。
なので、そのチェックポイントを解説していきます!
それではまいりましょう。
250ccと400ccどちらにしようか迷っている方はこちら↓
【バイク屋が教えるバイク購入ガイド】中古バイクを買うときの10の注意点
まず、大前提として中古バイクはどんなに状態が良くても、所詮、中古なので、割り切りや妥協も必要です。
予算と照らしあわせて、その妥協ポイントも決めることが実は大切。
- エンジンなどの中身の状態を求めるか
- タンクなどの外装部分の綺麗さを求めるか
- 走行距離の少ない車体を求めるか
など。
バイク屋のボクがおすすめする一番の妥協ポイントは『走行距離』です。
『なぜ?』
と思う方もいるかもしれません。
詳しく解説していきます。
と、まずその前に
- ネットでバイクを買う時の注意点
- 個人売買で買う時の注意点
について話します。
ネットでバイクを買う時の注意点
おそらく、みなさん中古バイクを探す際にグーバイクなどを利用していると思います。
ネットでバイクを探す場合
- 年式
- 走行距離
- 写真
でしか、バイクの状態を判断することができません。
新しい年式(高年式)で走行距離の少ない車両を選べば正解!
というわけにはいきません。
ネットでバイクを見るときに注意するポイントは
- 現車確認はマスト!
- 写真は現車よりも綺麗に映る
- 走行距離はあくまで目安
とりあえず、これだけは忘れないでください。
個人売買の注意点
お店で買うより安く買える場合が多いのが個人売買のメリットです。
たしかに安いけど、注意したいのはタチの悪い出品者も多いこと。
届いてみたら、エンジンがかからない!とかパーツがない!とか全然あります。
そうなっても、個人売買ではノークレームノーリターンが基本です。
- ノークレームノーリターンが基本
- バイクの知識がない方はリスクが高い
Point① 走行距離
チェックポイントの一つ目は『走行距離』
ここだけは見極めるのがすごい難しいです。
知っておいてもらいたいのは『メーターは巻き戻せる』ということ
年式や車体の状態と比較して、あまりにも距離が少ないものは注意です。
例えば
- 1998年式 6,000km 車体は汚い 複数オーナー
- 2004年式 4,500km 車体普通 複数オーナー
怪しいです。
ワンオーナーの場合、多少は信頼してもいいかもしれません。
あとは車検証に走行距離が記載されている場合。
- 1998年式 50,000km 車体汚い 複数オーナー
- 2004年式 30,000km 車体普通 複数オーナー
- 2000年式 9,000km 車体普通 ワンオーナー
↑の場合、走行距離は正しいかもしれません。
ただ、30,000km〜50,000kmも走ると、各部消耗してきます。
場合によってはエンジンのO.Hも必要になってくるかもしれません。
どんなに大事に乗っていても距離を走れば、ヘタるし、傷もつきます。
- メーターは巻き戻せる
- あまりにも少ない走行距離には注意
- ワンオーナー・車検証に記載がある場合は少し信頼できる
- 距離が正しくても3万〜5万km走れば、各部ヘタる
Point② 年式
2018年式とか1998年式とかのやつです。
年式については新しいに越したことはありません。
バイクに乗らなくても、経年劣化でゴムなどのパーツはどんどん劣化していきます。
なので、高年式であればあるほど、状態はいい傾向にあります。
いくら走行距離が少なくても(メーター巻き戻しでなくても)、20年前の車体であれば、ゴム系部品など、劣化している個所は多いです。
また、年式によって仕様が異なる場合があるので、チェックが必要です。(馬力が違う・ABSの有無など)
- 走行距離が少なくても、ゴム系などのパーツは経年劣化する
- 年式によって仕様が異なる場合がある(ABSの有無など)
Point③ ハンドルストッパー
車体のチェックポイントに入ります。
このポイントはバイクの知識があまりない人でも、目視でチェックできるので、必ず確認しましょう。
見極める方法はいたって簡単、ハンドルストッパーに削れや打痕があるかどうか。
フルカウル車などで見えない場合は、ハンドルを左右に切って違和感がないか確認します。
ハンドルストッパーに大きな削れなどがある→よほど大きい事故、転倒の可能性あり。
大きい事故歴がある場合、フレームの曲がりや、フロントフォークのねじれの可能性もあります。
そうなると、直すのに結構なお金が。。。
- ハンドルストッパーに大きな削れがないかチェック!
- 削れがある場合→大きな事故歴の可能性あり
Point④ フロントフォーク
フロントフォークも状態が悪いと、直すのにお金がかかります。
特に注意したいのがインナーチューブの錆。
オイル漏れだけであれば20,000yen〜くらいからO.Hできます。
インナーチューブも交換となるとさらに+20,000yen〜ほど、、
オイル漏れしてない場合も、ダストシールのヒビをチェックしてください。
ヒビがあると、そこからオイル漏れにつながります。
しっかりチェックしましょう!
- インナーチューブの錆をしっかりチェック!(特に可動部)
- ダストシールのヒビはオイル漏れの初期症状
Point⑤ 車体番号
車体番号は基本的にステムの横に打刻されています。
変な削れや不自然なキズがないかチェックしましょう。
それがある場合、盗難車やフレームを載せ替えたりしている可能性があります。
- 車体番号に不自然な削れやキズがないかチェック
Point⑥ エンジン
さて、見極めるのが難しいエンジンについてです。
エンジンは『目と耳』でチェックします。
まず、目で見極めるポイントは、白煙がしないか、オイル漏れがないか。
耳で見極めるポイントは、難しいと思いますが、異音やアイドリングが安定しているかどうかです。
白煙が出る場合はオイル下がりやオイル上がりの可能性があり、直すとなると、エンジン腰上のO.Hが必要となります。
かなりの修理費に。。
アイドリングが不安定な場合も注意が必要ですが、それはキャブレターのO.Hで直ります。
アイドリングが低い状態で安定していれば◎
アイドリングが高く設定している場合、不調を誤魔化している可能性があります。
また、アクセルを開けて、吹け上がりも確認。
ショップで購入する場合のなら、納車整備でやってくれるか交渉するといいでしょう。
- 白煙が出ていないか(出る場合は腰上O.H)
- オイル漏れしてないか(ヘッドガスケットやオイルパン)
- 異音がしないか
- アイドリングが低い回転数で安定するか
- 吹け上がりは正常か
Point⑦ ガソリンタンクの錆び
ガソリンタンクの錆びも見逃せないポイントです。
タンクの中をライトでのぞいて確認しましょう。
燃料フィルターがついている場合はフィルター内に錆びが溜まっていないか確認。
錆が原因でキャブレターの詰まりなどを引き起こす可能性があります。
タンク内の錆び取り・コーティングは比較的かんたんにできるので、妥協ポイントではあります。
- タンク内を覗いて錆を確認
- 燃料フィルターを確認
- 錆が原因で燃料の詰まりを引き起こす可能性あり
Point⑧ タイヤ
まあ、タイヤは消耗品なのでこれも妥協ポイントではあります。
購入後に経費をかけたくない場合は、タイヤの溝が残っている、タイヤが古くないかを確認する必要があります。
溝があっても、ひび割れがあればNGです。
また、タイヤを浮かせることができるなら、手で回して、ベアリングのチェックをしましょう。
タイヤがスムーズに回らない場合はホイールベアリングNGです。
- タイヤの溝・製造年月日をチェック!
- タイヤのひび割れはNG
- タイヤを空転させて、ホイールベアリングもチェック!
Point⑨ リアサスペンション
リアサスペンションはオイル漏れ、抜けがないか確認しましょう。
フロントフォークの手入れはしてあるけど、リアは意外と手を抜いている場合が多いので、要チェックです。
- オイル漏れ・抜けがないかチェック!
Point⑩ チェーン・スプロケット
チェーンも消耗品です。
妥協ポイントですね。
チェーンの錆やリンクの動きが悪くないか確認します。
スプロケットは摩耗すると角が鋭くなるのでチェックしましょう・
- チェーンの錆・リンクの動きを確認!
- スプロケットの角は鋭くないか
中古バイクの選び方 まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
中古バイクの選び方、難しいと思います。
この記事のチェックポイントのおさらいをもう一度しておきます。
- 走行距離
- 年式
- ハンドルストッパー
- フロントフォーク
- 車体番号
- エンジン
- ガソリンタンク
- タイヤ
- リアサスペンション
- チェーン・スプロケット
以上の10ポイントを確認しましょう。