この記事ではこういった疑問を解決します。
結論から言うと、バイクの雨ざらしはNG
理由は単純に、雨によってバイクを痛めることになるから。
この記事では、バイクを雨ざらしにすると、どんなダメージが加わるかを詳しく解説します。
記事の後半では、対策方法も伝授。
ぜひ、最後までお付き合いください。
- バイクを雨ざらしにすると、バイクはどんなダメージを受ける?
- バイクを雨ざらしにしないための方法を解説
✔︎この記事を書いてる人
この記事を書くボクはバイク歴6年、バイク屋で勤務。
整備士として働いています。
まだまだ勉強中ですが、有益な情報を発信できたらなと思っています。
クラシックバイク(特に外車)が好み。
【元整備士が解説】バイクの雨ざらしはNG?【答え:確実に悪影響】
それでは、バイクを雨ざらしにするとバイクはどんなダメージを受けるか解説していきましょう。
- ボルト・チェーン・ブレーキディスクロターなど、あらゆるパーツが錆びる
- キーシリンダーやスイッチボックスに雨が入り込み、不具合が生じる
- 紫外線によるパーツの劣化
- 防犯面でマイナスに
詳しく解説していきます。
1. ボルトなどあらゆる鉄部分が錆びる
雨によって起きるダメージの一つ目は鉄部分の錆(サビ)が発生することです。
サビによって起きるダメージは大きく、確実にバイクを痛めます。
- ボルトが錆びて外れなくなる
- フロントフォーク内部に水が入り込み、オイル漏れの原因に
- ブレーキのマスターシリンダーに水が入り込み、ブレーキフルード漏れの原因に
- チェーンが錆び、チェーンの寿命を縮める
- ブレーキディスクローターやブレーキキャリパーが錆び、不具合の原因に
このように、雨によって受けるバイクへのダメージは大きいのがわかりますね。
基本的にバイクは防水設計になっているので、雨が入りやすい箇所などはゴム部品で保護されていたりなど、基本的には雨の日でも問題はなく、すぐに壊れたりすることはありません。(よほど古いバイクを除く)
ただ、ゴム部品は時間や紫外線などによって確実に傷んできます。
それによって、防水性能がなくなり、そこから雨が侵入し、内部を痛めます。
防水性能が無くなってしまった、内部のパーツは弱いので、サビによってすぐにダメになるので、注意。
ご自身のバイクを確認してみてください。
- フロントフォークのダストシール(ゴム部分)はヒビ割れていませんか?
- ブレーキマスターシリンダーのダストブーツは破けていませんか?
↓フロントフォークのダストシールが痛み、水が入り込むとこうなる。このさびが原因でオイル漏れを引き起こします。
↓バイクをサイドスタンドで駐車すると、フロントブレーキ側が上を向く(空を向く)ので、雨が侵入しやすくなります。最悪の場合、ブレーキが効かなくなります。超危険。
これらのゴム部品が劣化していたら、雨ざらしによるバイクのダメージは倍増します。
2. キーシリンダー・スイッチボックスに水が入り込み、不具合が生じる
電装系も雨によるダメージを受けます。
ウインカーなどのスイッチボックスの中に雨が入り込むと、接点が錆や腐食を引き起こし、ウインカーが反応しなくなった!ホーンがならなくなった!などといった症状が出ることもあります。
そのほかには、キーシリンダー(鍵の差し込み部分)にも水が侵入し、鍵の動きが渋くなります。
基本的に鍵穴にはシャッターがついていますが、長時間の雨ざらしはNG。
3. 紫外線によるパーツの劣化
雨ざらしにするということは、晴れの日にも長時間、太陽にさらされていることになりますね。
雨だけでなく、紫外線によるダメージは大きいです。
むしろ、紫外線のダメージの方が大きいかもしれません。
雨水を防ぐためのゴム部品も紫外線によって確実に劣化します。そこから、雨水が侵入し、内部を破壊します。
また、プラスチック系の外装部品(カウルなど)も紫外線により、色褪せたり、強度が低下したりなど、かなりのダメージが入ります。
シートもひび割れたりしますよね。
4. 防犯面でマイナスになる
放置されているバイクほど、盗みやすいのが盗難犯人の心理です。
ずっと屋外に放置駐車されている状態は、防犯面で見ても最悪の条件です。
↓あなたのバイクは大丈夫ですか?
バイクの雨ざらしは防犯面でも良くないことがわかりますね。
バイクを雨ざらしにしないための対策方法
バイクを雨や太陽の紫外線から守る方法は2つ。
- バイクカバーを使用して保管する
- ガレージの中で保管する
金額的にもお手軽に実践できるのが、バイクカバーを使用して保管する方法です。
ガレージの方が効果は高いですが、アパートなどでは使用できないので、多くの方がバイクカバーの選択肢になるかと思います。
都心部の方はレンタルガレージを利用することも可能。(ネットからの申し込みで最大3,300円の割引き)
1. バイクカバーを使用して保管する
バイクカバーは安いものだと2,000円〜ほどで、高いものだと10,000円ほどで購入できます。
価格の差についてですが、
- 生地の厚さ
- 生地の素材
- 耐熱性
- 耐久性
- 湿気対策
など、価格によって性能差があります。
数あるバイクカバーの中でもおすすめはこちら↓
▽デイトナ バイクカバー 耐水圧20,000mm (サイズはリンク先から選べます。)
サイズ豊富(M〜4L)で、耐久性・耐水性・湿気対策・耐熱性など、このバイクカバーであれば、性能的に十分です。トップケース装着車やオフロードバイク、ビッグスクーター用のサイズ展開もあるので、基本的にどんなバイクでも対応できます。
もうちょっと安いバイクカバーをお探しの方はこちらがおすすめ↓
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2,000円ほどで購入可能なデイトナ製バイクカバーです。性能は価格なりですが、同じ価格帯のバイクカバーであれば、デイトナがおすすめ。耐久性はあまりないようなので注意。
2. ガレージの中で保管する。
バイクカバーに比べ、ガレージの方が導入コストは高くなりますが、雨風を防げて、防犯性も高いので、数万〜数十万の導入コストを払う価値はあると思います。
レンタルガレージであれば、比較的、安く借りられます。↓
また、数万円からバイクガレージを導入することも可能です↓
バイクカバーは数年で寿命を迎えるので、意外とこちらのバイクガレージの方が、結果的に安くなるかもしれません。
安く設置できるテント型バイクガレージについて詳しく解説しています↓
バイクカバーより安全性も高く、風でばたついたりもしないので、30,000円ほどで購入できるのは結構安いと思います。
【まとめ】バイクを雨ざらしにしないためにはバイクカバーやガレージを利用しよう
さて、いかがでしたでしょうか。
バイクを雨ざらしにしないためには
- バイクカバー
- レンタルガレージ
- バイクガレージ(簡易タイプ)
などを利用することで、バイクを雨風、紫外線から守ることができます。
雨ざらしの場合、紫外線でゴムパーツなどが劣化し、そこから内部に水が侵入して、オイル漏れなどを引き起こします。
バイクの寿命、無駄な修理費用を出さないためにも、バイクカバーやバイクガレージは必須。
明日からでも、愛車の雨ざらし対策をすることをおすすめします。
バイクカバーやバイクガレージは盗難対策にも効果的です。
バイク盗難は毎日のように起きています。