冬のライドは爽快ですが、冷たい風が手に刺さるのはバイク乗りの大きな悩みです。
そこで注目されるのがグリップヒーター。
しかし、この便利なアイテムにもデメリットは存在します。
この記事では、グリップヒーターのデメリットとメリットをバイク屋の視点から解説し、電熱グローブとの比較、おすすめの製品、そして自分での取り付け方法についてもご紹介します。
寒い季節のツーリングをより快適にするための情報が満載ですので、最後までご覧ください。
- グリップヒーターのデメリットを解説
- おすすめのグリップヒーターを解説
✔︎この記事を書いてる人
この記事を書くボクはバイク歴6年、バイク屋で整備スタッフとして4年間働いています。
まだまだ勉強中ですが、有益な情報を発信できたらなと思っています。
クラシックバイク(特に外車)が好み。
グリップヒーターのデメリット3つをバイク屋が解説
グリップヒーターのデメリットは以下の3つ。
- 電熱グローブに比べて手の甲が寒い
- 取り付け作業が難しい場合もある
- グリップがすり減る
グリップヒーターは冬の寒さから手を守る便利なアイテムですが、デメリットも存在します。
まず、電熱グローブと比較すると、グリップヒーターは手のひらは温まりますが、手の甲は寒さを感じやすいです。
これは、グリップヒーターが手のひら側にしか熱源を持たないためです。
しかし、ハンドルカバーやナックルガードを合わせて装備することで、この問題は解決できます。
次に、取り付け作業が一部のバイクでは複雑で、特に配線作業は初心者には難しい場合があります。
また、長期間の使用によりグリップがすり減ることもあり、交換の手間とコストがかかります。
これらの点を理解した上で、グリップヒーターを選ぶことが重要です。
グリップヒーターのメリットをバイク屋が解説
次にグリップヒーターのメリットは以下の2つ
- バッテリー残量の心配がない
- 操作性に優れる
- 導入コストが安い
グリップヒーターの最大のメリットは、バッテリー残量の心配が不要であることです。
一度取り付ければ、バイクの電源を利用して動作するため、電熱グローブのように充電を気にする必要がありません。
また、操作性にも優れており、手袋を厚くすることなく、自然な手の動きでハンドル操作が可能です。
これにより、冬場でも快適にバイクを操ることができます。
電熱グローブとグリップヒーターはどちらがおすすめ?
電熱グローブとグリップヒーター、どちらがおすすめかは使用環境によります。
電熱グローブは手全体を均一に温めることができますが、充電の手間があります。
一方、グリップヒーターは取り付けに手間がかかるものの、一度設置すればバイクの電源で動作し、手軽に暖かさを提供します。
電熱グローブとグリップヒーター、どちらも冬のライディングを快適にするアイテムですが、グリップヒーターの方が手の自由度が高く、操作性に優れています。
両方の特徴や利点を理解し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
適切な選択をすることで、快適なバイクライフを送ることができます。
それぞれの特長やメリットを比較し、あなたのライディングスタイルに合った選択をしましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
>>【比較してみた】電熱グローブとグリップヒーターどっちがおすすめ?
おすすめのグリップヒーターを解説
市場には多種多様なグリップヒーターがありますが、耐久性や温度調節機能、取り付けやすさを基準に選ぶと良いでしょう。
USB電源をまだ装備してない!という方はこちらの記事を参考にして下さい。
>>【5,500円〜】バイクのUSB電源の取り付け工賃は?自分で取り付け可能?
キジマ GH10(スロットルパイプ一体式)
「キジマ GH10」は、スロットルパイプ一体式のグリップヒーターで、取り付けが非常に簡単です。
GH07の機能を引き継ぎつつ、グリップ径は32mmまでスリム化され、握りやすさが向上しています。
新設計のコンパクトスイッチを採用し、5段階の温度調整が可能。LEDインジケーター表示で温度レベルが容易に認識できます。
デジタルパルス式スイッチにより、電気の無駄が少なく、低電圧時でも安心して使用できる設計になっています。
- スロットルパイプ一体式で取り付けが簡単
- グリップ径が32mmで握りやすい
- 5段階の温度調整が可能
- LEDインジケーターで温度レベルが確認しやすい
- デジタルパルス式スイッチで電気の無駄が少ない
- 低電圧時でも安心の設計
- バーエンドタイプ・非貫通タイプに対応
▽購入はこちらから(120mm)
▽購入はこちらから(130mm)
エンデュランス SPモデル(薄型スイッチモデル)
「エンデュランス SPモデル」は、スタイリッシュで機能性に優れたグリップヒーターです。
新しいSPスイッチは操作性が向上し、ダイレクトな押し心地を実現しています。
このモデルは、ハンドル周りのスペースを最小限に抑え、スポーティなバイクにも適しています。
5色のLEDランプで電圧レベルやヒーターレベルが一目でわかります。
また、オールシーズン活躍する機能も備えており、暖かい季節でもバッテリー管理が行えます。
- SPスイッチにより操作性が向上
- ハンドル周りのスペースを最小限に抑える設計
- 5色のLEDランプで電圧レベルやヒーターレベルが確認可能
- オールシーズンでの使用が可能
- レギュレート機能や最大出力調整機能など、便利な機能が充実
- 防水機能で雨の日も安心
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デイトナ ホットグリップ ヘビーデューティー ビルトイン4Sn
このグリップヒーターは、見た目のスッキリさと機能性を兼ね備えています。
スイッチがグリップに埋め込まれており、純正に近い細さのグリップ径が特徴です。
速暖クイックヒート機能が付いており、スイッチをオンにするとすぐに暖まります。
また、温度が逃げにくく、ねじれに強い樹脂製インナーとフィルムヒーターが採用されており、断線しにくい構造になっています。
- スイッチがグリップに埋め込まれ、見た目がスッキリ。
- 速暖クイックヒート機能付き。
- φ22.2mmハンドル車、12V車専用。
- エンドが貫通式で、バーエンドの装着が可能。
- 発電能力不足の車両やバッテリーレス車には使用不可。
- セレクトスイッチのLEVEL3、4は常時使用を避ける。
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デイトナ HOT GRIP 巻きタイプEASY USB
この巻き付け式ホットグリップは、取り付けが簡単で手軽に使用できる商品です。
専用グリップへの交換が不要で、USB接続による電源取り出しもシンプル。
消費電力は11Wと省電力設計されており、薄くて断線しにくいフィルムヒーターが採用されています。
ON/OFFスイッチはUSB端子に一体式で、目立ちにくいデザインになっています。
ただし、使用にあたっては、出力が5V2.1A以上のUSBポートが必要です。
※モバイルバッテリーでの使用時間の目安:6000mAhで約1〜1.5時間。(使用環境やバッテリーの劣化状態で増減します。)
- USB電源で、配線加工が不要。
- 専用グリップへの交換不要な巻き付け式。
- 消費電力は11Wと省電力。
- ハンドル径:22.2mm。
- ヒートシートのサイズは95×105mm。
- 温度調節機能はなく、長時間の連続使用は避ける。
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グリップヒーターは自分で取り付けして工賃を節約しよう!
グリップヒーターの取り付け作業はYouTube等を参考にすると良いでしょう。
適切な工具やパーツクリーナーを使用することで、作業はより簡単かつ確実になります。
自分で取り付けることで、工賃を節約し、よりバイクとの一体感を得ることができます。
自分で取り付けることで、工賃を節約することが可能です。
おすすめ工具やケミカル類は、以下のリンクを参考にして下さい。実際に現場で使用しているものも紹介してます。
>>現役整備士がおすすめするバイク用工具はこれだ【最低限これでOK】
>>【整備士が選ぶ】持っていると便利なバイク用ケミカル15選!!
>>『整備士が解説』バイク用メンテナンススタンドのおすすめはコレ!
まとめ|グリップヒーターにはデメリットもあるが冬場のツーリングを快適にするアイテム!
この記事ではグリップヒーターのデメリットについて解説しました。
グリップヒーターにはいくつかのデメリットがありますが、それを上回る快適さを冬場のツーリングに提供してくれます。
適切な製品選びと取り付けを行えば、寒い季節もバイクを楽しむことができるでしょう。
自分にあった寒さ対策をして冬場のバイクライフを乗り切りましょう!
おすすめのグリップヒーターをもっと知りたい方は以下の記事を参考にして下さい。
キジマとエンデュランスのグリップヒーターを比較|バイク屋が解説
USB電源で使える!グリップヒーターおすすめ3選をバイク屋が解説