Z900RSオーナーの皆さん、マフラーのカスタムはもうお済みですか?
カスタムマフラーの導入は、バイクのパフォーマンスやサウンド、さらには見た目にも大きな影響を与えます。
しかし、車検対応か否か、取り付け作業の煩雑さ、コストパフォーマンスなど、選択肢が多くて迷う点も少なくありません。
この記事では、Z900RS用の車検非対応マフラーのおすすめ商品を8選ご紹介します。
スリップオンマフラーをお探しの方はこちら↓
>>Z900RS用スリップオンマフラーのおすすめ7選|バイク屋が解説
- マフラーをカスタムするメリットを解説
- 車検非対応|Z900RS用マフラーのおすすめ8選を解説
✔︎この記事を書いてる人
この記事を書くボクはバイク歴6年、バイク屋で整備スタッフとして4年間働いています。
まだまだ勉強中ですが、有益な情報を発信できたらなと思っています。
クラシックバイク(特に外車)が好み。
Z900RSのマフラーをカスタムするメリット
Z900RSにカスタムマフラーを取り付けると、バイクの全体的なパフォーマンスが向上します。
メリットとしては、主に三つあります。
- パワーアップ
- サウンド
- 見た目の向上
マフラーは排気ガスを効率よく外に出す仕組みであり、これがエンジンの効率を高めるためです。
例えば、YOSHIMURA(ヨシムラ)のレーシング手曲ストレートサイクロン T-SPECは、排気効率を極限まで高める設計になっています。
Z900RSのマフラーは車検対応(JMCA)でないといけないの?
一般的には、JMCA認証(日本二輪車スポーツ工業会の認証)を受けたマフラーでないと車検に通りません。
しかし、実際は車検非対応のマフラーでも特定の条件下、例えば競技用として使用する場合には問題ないケースもあります。
ただし、『一般公道での使用は法的に問題とされる場合があります』ので、注意が必要です。
もちろん、JMCA認証を受けたマフラーの方が安心して使用できますが、非対応のものにはコストパフォーマンスで優れた選択肢もあります。
【車検非対応】Z900RS用スリップオンマフラーのおすすめ4選
スリップオンマフラーは、取り付けが簡単でコストも抑えられるため非常に人気です。
車検非対応なため、車検時にはノーマルマフラーに戻さなくてはなりません。
スリップオンマフラーであれば、簡単に元に戻せるのでおすすめです。
1. SC-PROJECT SCプロジェクト S1-GP スリップオンサイレンサー&フルチタンリンクパイプ
SC-PROJECT(SCプロジェクト)から登場したS1-GPスリップオンサイレンサーは、高パフォーマンスと見た目の美しさを兼ね備えた逸品です。
このイタリア製のサイレンサーは、元々高評価を受けていたS1サイレンサーのボディを採用し、さらなる進化を遂げています。
リンクパイプと本体には高品質のチタン材を使用。
特にエンド部分はテーパー状になっており、これがトルクフルな性能とパワフルなサウンドを生み出します。
認証もしっかりと取得しており、EURO 4/EURO 5/TUV認証を有しています。
重量面では純正品よりも大幅に軽量化(約965g)されており、これがバイク全体の軽量化とも相まってパフォーマンス向上に貢献します。
パワーは+0.7 hp @8700 rpm、トルクは+0.2 Nm @8200 rpmと、微細ながらも確実な性能向上が見られます。
付属品も充実しており、サイレンサーとフルチタンリンクパイプ、ボルト類、ステッカー、そして認証証明書と正規販売証明カードが同梱されています。
ただし、日本の一般公道での使用は認められていない点には注意が必要です。
- 高品質なチタン材を使用したリンクパイプと本体
- EURO 4/EURO 5/TUV認証取得
- 大幅な軽量化(純正2000g vs SC 965g)
- パワーとトルクの微細ながら確実な向上
- 豊富な付属品(サイレンサー、フルチタンリンクパイプ、ボルト類、ステッカー、認証証明書、正規販売証明カード)
- サイレンサー本体に“SC-PROJECT”のレーザー刻印あり
- エンド部分のTIG溶接によるデザイン性と軽量化
- 日本の一般公道での使用は不可
- イタリア製
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2. TRICKSTAR トリックスター レーシングスリップオンマフラー ブラックメッキ
このスリップオンマフラーは、高級素材と洗練されたデザインを組み合わせた製品です。
サイレンサーはブラックメッキ仕上げで、高い耐久性とクールな外観を持っています。
一方で、パイプはチタン製で、優れた耐食性と軽量性を確保しています。
特に注目すべきは、エンドタイプがカールエンドであること。この特徴的な形状は、バイクに個性とスタイルを追加します。
付属品としては、スリップオンパイプ、サイレンサー、サイレンサーバンド、マフラースプリング、そしてステーが含まれています。
一つ注意点として、この製品は公道走行不可です。
また、メーカー都合による商品の仕様変更がある場合があるので、ご了承ください。
もしガスケットが必要な場合は、別途購入することができます。
全体として、このマフラーは耐久性とスタイル、そして優れた材料を兼ね備えた製品です。
- サイレンサーはブラックメッキで高い耐久性とスタイル
- パイプはチタン製で軽量かつ耐食性が高い
- エンドタイプは個性的なカールエンド
- 付属品が充実:スリップオンパイプ、サイレンサー、サイレンサーバンド、マフラースプリング、ステー
- インストールが簡単
- 公道走行は不可
- 商品の仕様変更の可能性あり
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3. TERMIGNONI テルミニョーニ GPクラシックタイプ スリップオンサイレンサー
このマフラーは、カーボン製のサイレンサー、ステンレス製のエンドキャップとパイプを採用しています。
仕様上、バッフルも付属しており、サウンドにもこだわりが感じられます。
ただし、注意点として、このマフラーはJMCA未認証です。
これは、公道での使用が制限される可能性があるということです。
具体的には、車検の際に問題となる可能性が高く、大手バイク用品店では取り付けを断られることも考えられます。
そのため、競技用やオフロード専用としての使用が前提となります。ガスケットが必要な方は、購入先も案内されています。
オプションで他のタイプのマフラーも選べますが、このGPクラシックショートタイプは、特にレトロなバイクに合わせやすいデザインとなっています。
- サイレンサー形状はGPクラシックショートで、レトロなバイクに合わせやすい
- カーボン製のサイレンサーで、軽量かつ耐久性が高い
- エンドキャップとパイプはステンレス製、長持ちする素材を使用
- バッフルが付属しており、サウンド調整が可能
- JMCA未認証で、公道での使用が制限される可能性がある
- ガスケットや他のタイプのマフラーもオプションで選べる
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4. K-FACTORY ケイファクトリー スリップオンマフラー
外径86Φ、内径53.5Φストレートというサイズ仕様で、ロングタイプのGPサイレンサーがマシンを更にシャープに見せます。
このマフラーは、筒長450mmと500mmの2種類と、焼き色がブルーとゴールドの2パターンから選べるカスタマイズ性を備えています。
付属品も豊富で、アルミフランジ、ヒートガード、タンデムステップ移動プレート(片側のみ)、サイレンサーステー、専用サイレンサーバンド、バンド用ゴム、スプリング、そしてサイレンサーエンブレムが全てセットです。
ただし、このマフラーは車検非対応である点と、ガスケットは別途購入が必要な点に注意が必要です。
特にタンデムステップ移動プレートは片側のみ付属するので、左右のバランスを取りたい場合は別途購入が必要です。
- カーボン製のサイレンサーとステンレス製のテールパイプで耐久性と軽量性を確保
- 筒長450mmと500mm、焼き色がブルーとゴールドから選べる
- 豊富な付属品:アルミフランジ、ヒートガード、タンデムステップ移動プレート(片側のみ)、サイレンサーステー等
- 車検非対応で公道使用に制限がある
- ガスケットは別途購入が必要、劣化している場合は新しい純正ガスケットを使用することが推奨されている
- タンデムステップ移動プレートは片側のみなので、左右のバランスを取りたい場合は別途購入が必要
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【車検非対応】Z900RS用フルエキマフラーのおすすめ4選
フルエキマフラーはエンジンから排気口まで一体型のマフラーで、より高度なチューニングが可能です。
YOSHIMURAのレーシング手曲ストレートサイクロン T-SPECは、排気効率を最大限に高める設計です。
K-FACTORYのCSRは、特に低中速トルクの向上が評価されています。MISTYの427手曲は、耐久性と性能を両立させています。
DOREMI COLLECTIONのショート管は、『往年のルックス』を楽しみたい人におすすめです。
反論としては、フルエキマフラーは一般的に高価であり、取り付けも専門的な知識が必要ですが、それに見合う性能向上が期待できます。
1. YOSHIMURA ヨシムラ レーシング手曲ストレートサイクロン T-SPEC
Z900RS/Z900RS CAFE 手曲ストレートサイクロンは、かつての名車Z1ストレートサイクロンの伝説を現代に蘇らせるべく開発されました。
2018年の東京モーターサイクルショーで初めてプロトタイプが展示され、その後テイスト・オブ・ツクバでのデモラン用にレーシングサイクロンが開発されました。
このマフラーはレーシング仕様として商品化され、一般道での使用はできませんが、その性能とデザインは極めて高評価です。
高精度なアルミフランジと、専用のセンサーボスが装備されており、より緻密なセッティングが可能です。
エキパイは鉄を、集合部とテールパイプにはステンレスを使用しており、耐久性も確保。
特に、重量はSTD比で約54%の軽量化(6.5kg)を実現しています。
さらに、専用のブラック塗装は約1200度の耐熱性能を持つ特殊塗料を使用。
サウンド面でもヨシムラ独自のエキゾーストサウンドが楽しめます。
- エキパイは鉄、集合部とテールパイプはステンレスを使用
- 軽量設計で、STD比で約54%の軽量化(6.5kg)
- ハイパフォーマンスで、大きくパワーとトルクがアップ
- 高精度なアルミフランジと専用のセンサーボスを標準装備
- 約1200度の耐熱性能を持つ特殊塗料を使用
- 伝説のZ1ストレートサイクロンのデザインを継承
- クローズドサーキット専用
- オンライン保証登録が可能
- 音も爆音ではなくいい感じ、さすがヨシムラという品質
- Z1、Z2スタイルにしたいならこのマフラーが最適
- 取り付け説明書は非常に読みやすい、ただし2人での取り付けが楽
- フランジと割カラーを本体に取り付ける際にマスキングテープが必要
- 一般道での使用は不可ですが、音は最高
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2. K-FACTORY ケイファクトリー CSR フルエキゾーストマフラー スタンダードタイプ
クラシカルな外観とは裏腹に、最先端の技術が詰まっています。エキゾーストパイプの直径は迫力あるφ42.7mmで、3Dベンダー技術により手曲げのような美しいラインが描かれています。
また、φ70mmのテールパイプは、70年代のレーサー管の雰囲気を強く感じさせます。
このマフラーは近接排気音量が98db(4250rpm)で、φ35バッフルを装着するとさらに106db(4250rpm)に上がります。
音量だけでなく、その質も非常に高く、ジェントルなサウンドは確かに古き良き時代を思い起こさせます。
この製品は競技用であり、車検には対応していません。
そのため、一般公道での使用は法律で禁止されています。
うーん…z900rsのケーファクのショート管あらためて見てもめちゃくちゃいい pic.twitter.com/mw9xl1FcAN
— 故障の多いれむ (@CREAMRIDER_) May 26, 2019
- タイプ:スタンダード
- 車検非対応・競技用モデル
- エキゾーストパイプ径:φ42.7mm、テールパイプ径:φ70mm
- 近接排気音量:98db(4250rpm)、φ35バッフル装着時:106db(4250rpm)
- 重量:約6.2kg
- 4-1エキパイ部分とテールパイプ部を分割した2ピース構造
- オイル交換、オイルフィルター、ノーマルステップ、タンデムステップ、O2センサー、センタースタンドなど、多数の機能が対応
- 専用アルミフランジが付属
- カワサキ純正オプションのセンタースタンド装着可能
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3. MISTY ミスティ 427手曲 フルエキゾーストマフラー
高品質と手頃な価格が魅力の一品です。
JMCA未認証のため、車検・公道走行に適さない可能性がありますが、その分、製品の質と価格のバランスは優れています。
エキパイの太さは427mmと、そのサイズにもこだわりが感じられます。素材はアルミフランジを採用し、割れにくさを追求。
テールパイプの位置と長さは1cm刻みで計測され、非常に精密な設計になっています。
さらに、このマフラーはインジェクションに対応しており、センサーの取り出し口も備えています。
ブラケットは形状がゼットツー用の吊りステーに似ており、二枚プレートを採用しています。
オプションでLサイレンサーも装着可能。
受注生産のため、納期には時間がかかる可能性がありますが、その価値は十分にあります。
- 高品質のアルミフランジ採用
- エキパイ太さは427mm
- センサー取り出し口付きでインジェクション対応
- 二枚プレートでサイレンサーステーを強化
- 細かい1cm刻みでテールパイプの位置と長さを設定
- オプションでLサイレンサーも装着可能
- 受注生産で納期が要る可能性あり
- JMCA未認証
- 価格帯が他のメーカーよりも安いが、品質に遜色なし。
- 塗装の状態が某高級メーカーよりも優れていると感じられる。
- ステーの形状、パイプの曲がり、エンドの角度にこだわりが感じられる。
- サウンドも高評価。特にスチールの柔らかい音質が好評。
- 接合部からの排気漏れの心配がない一方で、取付は少々手間がかかる。
- オプションのLサイレンサーも良いが、Mサイレンサーで十分との意見も。
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4. DOREMI COLLECTION ドレミコレクション フルエキゾーストマフラー ショート管
このエキゾーストは競技用に特化した設計となっており、その性能は一般公道では発揮できませんが、サーキットではその真価を発揮します。
エキパイはΦ42.7mm、テールパイプはΦ70mmと、それぞれが迫力のあるサイズで設計されています。
特に70年代のレーサー管にインスパイアされたスタイルとサウンドは、バイク愛好者にとっては古き良き時代を思い出させる魅力があります。
この製品は2ピース構造となっており、エキパイ部分とテールパイプ部が分割されています。
これにより、より柔軟な取り付けやメンテナンスが可能です。
付属品として、専用アルミフランジとインナーバッフルが含まれています。重量は約6.2kgと、比較的軽量です。
ただし、この製品は車検非対応であり、一般公道での使用は法律で禁じられています。
- エキゾーストパイプ径:Φ42.7mm
- テールパイプ径:Φ70mm
- 2ピース構造(エキパイ部とテールパイプ部が分割)
- 70年代のレーサー管を思わせるスタイルとサウンド
- 付属品:専用アルミフランジ、インナーバッフル
- 重量:約6.2kg
- オイル交換、オイルフィルター、ノーマルステップ、タンデムステップ、O2センサー、センタースタンドも対応
- 競技用モデル(一般公道走行不可、車検非対応)
- 分離式のフランジが取り付けにくいと感じる。
- 1人での取り付けは非常に難しい。
- フランジのサイド部分をテープで仮止めする作業が大変。
- 音は非常に良いと感じる。アイドリングはノーマルよりわずかに大きい。
- アクセルを開けると音量がかなり良い感じになる。
- 爆音に近いが、それほど大きくないと感じる。
- コスパは良いと感じる。
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▽購入はこちらから(UPタイプ)
Z900RSのマフラーは自分で取り付けして工賃を節約しよう!
マフラーの取り付けは、専門店に依頼するとそれなりの工賃がかかります。
しかし、YouTube等を参考に自分で取り付けることで、そのコストを削減できます。
大手バイク用品店では車検非対応のマフラーの取り付けを断られる可能性もあるので注意しましょう。
反論として、専門的な工具やスキルが必要だという意見もありますが、基本的な工具と作業スペース、そして注意深い作業があれば、誰でも取り付けは可能です。
おすすめ工具やケミカル類は、以下のリンクを参考にして下さい。実際に現場で使用しているものも紹介してます。
>>現役整備士がおすすめするバイク用工具はこれだ【最低限これでOK】
>>【整備士が選ぶ】持っていると便利なバイク用ケミカル15選!!
>>『整備士が解説』バイク用メンテナンススタンドのおすすめはコレ!
まとめ|Z900RSのショート管にして往年のルックスを!
Z900RSのマフラー選びは、性能向上はもちろん、個々の好みや使用目的に合ったものを選ぶ楽しみもあります。
車検非対応のマフラーでも、サーキットなど特定の場所での使用ならば全く問題ありません。
特に、スリップオンやフルエキマフラーはそれぞれに魅力と利点があり、自分自身で取り付ける過程もまた、バイクライフの一環として楽しむことができます。
反論としては、マフラーの交換は価格が高いと感じるかもしれませんが、それに見合った性能向上と満足感が得られるでしょう。
最終的には、自分の好みのサウンドを追求することで、バイクライフがより豊かになり、長く愛用できるでしょう。