この記事ではこの疑問を解決します。
整備士の私が実際に現場で使っているものを紹介するので、参考になると思います!
整備している途中に、買い足すのでは遅い場合があるので、あらかじめ準備しておくのが大切。
それでは最後までお付き合いください。
✔︎この記事を書いてる人
この記事を書くボクはバイク歴6年、バイク屋で勤務。
整備士として働いています。
まだまだ勉強中ですが、有益な情報を発信できたらなと思っています。
クラシックバイク(特に外車)が好み。
整備士がおすすめする「あると便利な」バイク用ケミカル10選
ケミカル類はあらかじめ準備しておくことが大事です。
例えば、
『ボルトが固着していて外れない!』
↓
『けど、潤滑剤がないから、無理やり回すしかない』
↓
『ポキッ』
といった具合に。
そうならないために、「持っておくと便利なケミカル類」を紹介します。
固着しているネジを外すための必需品
必ず持っておきたいマストアイテム!WAKO’S(ワコーズ) ラスペネ・ミニ
特に中古車や年式の古いバイクに乗っている方は必須。
この商品は浸透潤滑剤と呼ばれるケミカルで、錆び付いたボルトにシュッと吹き付けると、ねじ山の隙間に油が浸透して、ネジが外れやすくなる。というものです。
錆びやすいボルトは
- マフラーボルトなど熱を持つ部分
- ブレーキマスターキャップボルトなど、水がかかりやすい箇所
- アクスルシャフトなどのシャフト類
などがあります。
マフラーボルトは距離の走っているバイクであれば、ほぼ錆びています。
錆びや腐食があまりにひどい場合は、ラスペネを吹き付けても、外れない場合もありますので、ご注意ください。
ミニサイズ(180ml)とノーマルサイズ(350ml)の2種類がありますが、大量に使うものではないので、ミニサイズで十分です。
ゴム部品に使用する潤滑剤
ラスペネはゴム部品には使用不可なので、ゴム部品に使える潤滑剤が必要です。
それがシリコンスプレー!聞いたことあると思います。数あるシリコンスプレーの中でもおすすめなのはWAKO’S SL シリコーンルブリカント シリコーン系潤滑スプレー です。
安心のワコーズ。
価格が少し高いなと思う方はKURE シリコンスプレー でもOK!
ワコーズの方がノズルが細く使い勝手はいいです。また、KUREのシリコンスプレーはガスが先になくなってしまう印象があります。
シリコンスプレーはゴム部品を取り付けする際やボディの艶出しにも使えるので、1本あると便利。
車体の艶出しに使用するなら、ワコーズの方がベタつきが圧倒的に少ないので、ワコーズがおすすめ。
いろんな種類があってわかりにくいグリース類
お次は、グリース類の紹介です。
使用する箇所によって、種類を変える必要があります。
- シャフト類に使うグリース
- ゴム部分やブレーキ周りに使うシリコングリース
- ボルト類に使う特殊グリース
シャフト類には
↑AZ 万能グリース(こだわりなければこれでOK)
↑WAKO’S(いいやつを使いたい方へ)
ゴム部分には
↑KURE シリコングリース(コスパいい)
↑WAKO’Sシリコンブレーキグリース(ワコーズ好きな方はこちら)
↑WAKO’Sブレーキプロテクター(ブレーキパッドの鳴き止め用の硬いグリースです)
ボルト類には
↑WAKO’Sスレッドコンパウンド(ボルトの焼き付き防止)
以上が使用箇所ごとのグリースの選び方です。
AZ万能グリースとKUREシリコングリースがあれば、とりあえずOK!
鳴き止め用のグリースと焼き付き防止のスレッドコンパウンドは必要に応じて。
スレッドコンパウンドもあると便利です。マフラーボルトやプラグにちょこっと塗っておけば、次に外す際に安心。
油汚れやチェーンの汚れを落とす必需品!
↑KURE パーツクリーナー840ml(速乾)
こちらもバイクメンテナンスには欠かせないケミカル、パーツクリーナーです。
メーカーは特にこだわらなくてもOK!
速乾・中乾など種類がありますが、一本だけ買うなら、速乾タイプがおすすめ。
汚れ落としで大量に使う場面もあるので、コスパの良い物がいいと思います。
オイル交換などする際には必須ですね。
プラスチック部分に使用する場合はプラスチックに優しいタイプを使うのが安心。
↑KURE パーツクリーナー プラスチックセーフ 3021 420ml
チェーンを清掃する際にも、パーツクリーナーは使えないことはないのですが、専用のチェーンクリーナーを使う方が無難です。
金属用のパーツクリーナーだと、シールチェーンのOリング(シール部分)を痛める可能性があるので注意が必要。
↑KURE チェーンクリーナー (760ml) チェーン専用洗浄・防錆剤
大容量でコスパもよく、防錆効果もあるので、チェーン清掃に最適です。
チェーンブラシがない方は3面ブラシが作業性が高くておすすめ。(ブラシの幅があるので、バイク用を買いましょう。)
↑AZ(エーゼット) バイク用 三面チェーンブラシ
バイクチェーンの潤滑・防錆にチェーンルブ
↑Vipro’s(ヴィプロス) レイキッシュ(エステルベース)300ml
こちらのチェーンルブは、油分が少なくベタつかないので、使いやすくおすすめ!
何をするにもウエスが必要
↑SCOTT(スコット) プロショップタオル ライトデューティ 60枚
汚れを拭き取ったり、パーツを置いたり、部品を保護したり、、
メンテナンスにはウエスは欠かせません。
使い捨てタイプのショップタオルがおすすめ。意外と丈夫です。
【まとめ】用途にあったケミカルを選ぶべき
いかがでしたでしょうか。
いきなり、全てのケミカル剤を購入する必要はありません。
必要に応じて揃えていきましょう。
パーツクリーナーは何かと便利なので、一本は必ず持っておいた方が良いです。
パーツクリーナーで落とした汚れを拭き取るウエスも必要ですね。
お店でメンテナンスを依頼することを考えれば、ケミカル代も高い買い物ではないと思います。
ご自身でメンテナンスをすれば、バイクに対する愛着も増すので、ぜひ、チャレンジしてみましょう!
簡単な、オイル交換やチェーン清掃から始めるのをおすすめします。